「役割期待のずれ」から生じる「怒り」とは?

「役割期待のずれ」から生じる「怒り」とは?

Milk
こんにちは。Milkです。
前回は、「被害」から生じる「怒り」を取り上げました。

怒りが生じる原因は、様々あります。

自分が「被害」にあっていると感じる(これは、当人はそうと感じていない場合がある)ことによって、怒りが湧いてきます。

→ 「被害」から生じる「怒り」とは?

これらはどちらかというと、あるシチュエーションに出くわしたパターンで発生する怒りですね。

しかしながら、「相手とのコミュニケーション」の中で発生する怒りというものもあります。

言い換えれば、「対人関係」です。

誰しもがこれを経験し、何かしらの感情を抱くことはあるでしょう。

その時に「怒り」が湧いてきますか?

そもそも、なぜ相手との摩擦において「怒り」が湧いてくるのでしょう?

役割期待のずれ

自分一人でなにかする場合、「対人関係の摩擦」なんてことは起きません。

なぜなら、「自分がやりたいこと。自分の思ったこと。」が明確になっているからです。

私たちが誰かと接触を持つ時、相手に対して何らかの「役割」を期待しています。

自分が期待した通りの役割を相手が果たしてくれれば、あるいは相手が自分に期待している役割が自分も引き受けたい役割であるなら、ストレスは発生しません。

ですが、必ずしもそうは行かなくて、「相手が自分の期待通りに動いてくれない」であるとか、相手の求めるものが「やりたくないこと。出来ないこと。」だったりすると、それがストレスとなるのです。

もう少し単純に考えると、「相手が自分の思ったような動きをしない」、「相手から自分が嫌なことを求められる」ということです。

「役割期待のずれ」をチェックしてみよう

対人関係の中で、以下のことを少し考えてみましょう。

  • 自分は相手に何を期待しているのか
  • それは相手にとって現実的な期待なのか
  • 自分の期待は相手に伝わっているだろうか
  • 相手は自分に何を期待しているのか
  • 相手が本当にそれを期待していると、確認したか
  • 相手からの期待は自分にとって問題なく受け入れられるものか
  • 受け入れられない期待であれば、どのように変えてもらったらよいか

誰かとの関係で少しこじれた時、これらを振り返ってみましょう。

何か当てはまりそうな部分がありますか?

相手に「役割」を求める場合

相手も同じ「人」であるわけで、感情があります。

それに予定や、自分の思う考えというのもあるのです。

ですから、相手に何か「役割」を求める時には、以下の部分を考慮して物事を伝えることでスムーズに関係がいきやすくなります。

  • 「してほしい」をしっかり伝える
    (曖昧な言葉によって、自分の意図が伝わっていないことがある。)
  • 役割期待が相手にとって現実的かどうかを考える
    (言葉で伝えても変わらない場合、何か理由があってそれを拒否していることがあり得る。その理由を相手と共に探っていくというスタンスをとる。)

まずは、しっかりと言葉で伝えること。

そして、それでも相手の行動が変わらない場合、何かの理由が障壁になっていることもあります。

例えば、相手は頼まれたことが「自分にとってはプレッシャーに感じる」と思っているのかも知れません。

または、「まだ時間はあるから、後からやろう」と相手の中ではスケジュールが出来ていて、それが自分には見えていないこともあり得ます。

そもそも、頼んだことがその人の能力を超えていることだってあるでしょう。
(夫に晩ごはんを作るのを頼んだとして、包丁の握り方すら知らないのであれば無理な要求となりますよね?)

自分が「役割」を期待された場合

今度は、自分がなにか要求をされ、それによって葛藤が生まれる場合です。

それが「怒り」の感情としてこみ上げてくることもあります。

  • 相手の言葉が、どのような期待を反映したものなのかを知る
    (自分の中で大きく物事を捉えすぎてるかもしれない。)
  • 相手の期待と自分の現実的に出来ることを相互に伝え合う
    (一方的に拒否してしまうと、相手はなぜ拒否されたのか分からない)

相手から何かを要望された時、自分がそれを大きく捉えすぎてしまっているということもあるかもしれません。

例えば、上司から「この仕事をして欲しい」と頼まれた際に、先読みして「きっとこの仕事はこれにつながって、こういう風になって、そしてこんな結果を分析するところまで今後つながるんだ。」と考えてしまうかも知れまん。

でも、本当は「作業を頼んだ」というつもりであって、その後のことは「他の人に任せる」という考えでいる可能性だってあります。

自分が何を求められているのかを明確にすることで、先回りして「怒ってしまう」ということを避けることが出来ます。

では、相手の要求を明確にしたとしましょう。

「その作業の後に、こんな仕事を連続して頼む予定だ」というのが分かったとして、それが今の自分の時間やスキルを超えている可能性があります。

何も理由を述べずに、「いえ。私には出来ません!」とだけ伝えると、上司は「やってもいないのに、出来ないなんて分からないだろう!」と言い返す状態になります。

ゆっくりで良いので、「自分には、この仕事も控えていてスケジュールとして入り切らないんです。」とか、「この作業は初めてのことで、何も知らないんです。課長の思っている予定の時間ではこなせないと考えています。」と理由をセットにして伝えましょう。

そうすれば、次のステップとして「こっちの方が優先度が高いので、こちらをして欲しい。いま着手している作業は別に人に頼もう。」とか、「そうか。やったことがないのか、それは知らなかった。少し別の経験者を探してみよう。」という形に変化が現れる可能性があります。

他人を「変える」ことは現実的でない

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相手に何かの「役割」を要求する時、大切なことは「今の相手が無理をしなくてもできること」という点です。

「私は相手のことを変えることが出来る!」

それは、少し現実的ではありません。

例えば、「あなたの性格を明日から超楽観主義に変えてください。」とか、「今まで事務の仕事をしていましたが、明日からはエンジニアとして働いて下さい。」なんてことを要求したところで、無理難題な話です。

「いやいや。それは極端な例で、気になる部分を指摘して直してもらうことは出来るでしょう?」

そうですね。気になる点があって、それを指摘するのは良いと思います。

でも、指摘しても変わらない場合、その人にとって「そのタイミングではない」ということも覚えておきましょう。

人それぞれに「変化のタイミング」があります。

自分が「変化したい」と感じた時にしか、人は何かしらの行動に出ることはないのです。

それがあなたの指摘によって変わらない場合、それはその人にとって「変化のタイミング」ではないのです。

相手が変わる時は「タイミング」がある

現時点で相手が変わらないのであれば、「相手が出来ること」に注力を置いたほうが合理的です。

自分も相手も、ストレスが少なくなります。

また、人は基本的には前進する生き物なので、環境が整うと変わるということがあります。

例えば、「指摘のしすぎ」によって、「怒り任せに怒鳴っている」と相手が受け取っている可能性もあります。

そうなれば、批判されていると感じ防衛の体制をとって、意地でも動かないということがあります。

各々、自分の出来る範囲で最大限の努力はしています。

よって、あなたから見て「努力が足りない」と思ったとしても、その人にとっては自分の事情の中で最大限の努力を行っています。

また、その余裕がないこともありますし、何よりあなたはその人の「すべての事情を知っている」という訳ではありません。

何か「不適切な言動」と感じても、それには事情があるということを自分の心に置いておくと、自分が「怒り」に振り回されることはありません。

「役割期待のずれ」を調整する優先度

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さて、世界中の人と摩擦を起こさないなんてことは無理な話です。

また、いちいち全てに「怒る」なんてことをしていては身が持ちません。

自分の欲求と相手の反応。つまり「役割期待のずれ」を調整する優先度を決めるのも大切です。

例えば、以下のように「親しさ」で優先度を付けるのはどうでしょうか?

  1. 家族・恋人・親友
    (重要な他者とはなるべくずれをなくす)
  2. 友人・親族
    (ある程度ずれてもOK)
  3. 同僚・上司など仕事上の関係
    (仕事に支障がでなければOK)

親しい人には、自分の要求や相手が現実的に出来ることの認識を合わせていく必要があるでしょう。

少し遠くなって、友人や親族になると、「譲れないところだけはこちらのやり方を尊重してもらう」ぐらいの気持ちでいます。

更に遠くなって、仕事上の人間関係になれば、「人間として受け入れられなくても、自分がその仕事をするに当たって支障をきたさなければ、関係ない」と割り切ってしまうのも手です。別にその人と「仲良くしなければならない」なんてこともないのですから。

最後に

人間関係でのコミュニケーションの中には、相手への期待。自分への期待。「役割期待」というものがあるということをご説明しました。

それが自分と相手でずれていくと、関係がギクシャクし、イライラの種になってしまうこともあります。

現時点で「相手が出来ること」を理解してそれを求めること。

また、自分も単純に拒否するのではなく、「理由を説明する」ということが大事でしたね。

必ずしも全ての人と、「役割期待のずれ」を解消する必要もありません。

それに優先順位を付けて、「そういう人なんだな」とか「変わるとしても今の時ではないのだな」と、心の中で客観的に見て、棚上げすることも大切です。

では、「この人とはずれを失くしたい」と思った時に、何か気をつけるポイントはあるでしょうか?

次は、「お互いの領域を守る」という点について考えてみましょう。

それでは、今回はこの辺で。

adios!!

1 thought on “「役割期待のずれ」から生じる「怒り」とは?

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