【第一回】
心を病んでしまったときは
お助けキャラを増やそう

megrepper

こんにちは、megrepperです。
精神科に通院を始めてから、かれこれ5年以上が経ちました。

ココロを病んでしまうと、何かと不安になってしまうことはありませんか?

世間ではメンタルヘルスの理解が進み、精神疾患に対し様々な支援機関がありますが、

そうは言うものの、誰になにを相談したらいいのだろう・・。というのは悩みどころ。

 

俗にいう「お助けキャラ」になってくれる人はいないの?

 

そんなわけで、全二回にわたって代表的な支援者についてまとめてみました。

第一回は「精神科医」「カウンセラー」「精神保健福祉士」を取り上げます。

それでは行ってみましょう!

治療のパートナー「精神科医」

どんなところにいるの?

精神科医というと、病院やクリニックに勤務しているイメージがあると思います。

でも実は、意外な場所にも精神科医が配置されていて、相談を受けられます。

代表的な場所でいうと

  • 大学の保健管理センター(その大学の在籍者のみ)
  • 企業の産業医(精神科医でない場合もある)
  • ネット上の医師健康相談(基本的に有料)
  • 保険会社の電話健康相談サービス(契約者のみ)

などの機関で医師の相談が受けられるんです。

最近メンタルの調子があまり良くないけれど、病院に行くほどでもない場合は有用です。

良いお医者さんを見つけるコツ

自分は病気だと思う。本格的に治療を受けたいと思ったときに直面する壁があります。

それは「病院やクリニック選び」。誰もが一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。

 

この症状の名医はいないの? できれば優しいお医者さんが良い!など要望は様々です。

 

最近ではネット上に病院の評判を検索できるサイトがあり、生の声が聞けたりもしますが、

やはりお医者さんも人間。実際に話してみて「合う・合わない」があるのは当然のことです。

しばらくの間通ってみて治療に不安を感じたら、転院を検討するのも全然アリです。

 

心療内科/精神科ってどうやって受診したらいいの?

では、客観的に見て「標準的な治療を受けられる医師」とはどんな人でしょうか。

 

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、医師は免許さえあればどんな診療科も

標榜してもよく、この先生は信頼に値する経験を持っているのだろうか・・という

疑問を持つ方もいるはずです。

 

まず一つの目安として、専門資格を持っている医師を挙げることができます。

精神科医の専門資格は主に

  • 精神科専門医
  • 精神保健指定医

というものがあり、これらの資格は精神科の臨床経験が何年以上・レポートや試験に

合格していることなどの条件があります。これで精神科の臨床経験がまったくないという

医師に当たってしまうことはなくなるでしょう。

 

二つ目の目安として、病院のWebサイト、特に医師の経歴を確認することです。

大体の病院では医師の経歴を公開していることが多いので、主に何科の経験を

どのくらい積んできたか、上に挙げたような専門資格の有無を確認すると良いでしょう。

 

これで、精神科の経験が全くないのに、様々な診療科とセットで「精神科もとりあえず

標榜しておくか」なんていうちょっと危ない医師を避けることができるでしょう。

 

さらに三つ目の目安として薬をこまめに調整してくれることと多剤大量処方を極力避ける

医師であることです。

 

体の病気に限らず、メンタルの病気も日々調子が変化するものです。

それに合わせて薬をこまめに調整したり、副作用などがあればそれをきちんと聞き取り

処方内容を検討してくれる医師はよい医師だと言えるでしょう。

 

ただし、処方内容を変更する際に一度にたくさんの薬を変えてしまう医師は要注意です。

複数の薬を一度に変えてしまうと「どの薬が本当に効いているのか」が見極めにくくなり

副作用についても把握しずらくなってしまいます。

加えて、患者さん側も「処方を変えたらしばらく様子を見る」のもポイントです。

毎回の診察で薬を変えていると、上記と同じように見極めが難しくなります。

メンタルの薬は効果が出るまでにそれなりの時間がかかるものも多いので、

「本当に合った薬」を見つける機会を逃してしまうかもしれません。

 

二つ目の「多剤大量処方を極力避ける医師であること」も重要です。

多剤大量処方とは、効き目の同じ薬を多種類・大量に処方することです。

これも「どの薬が本当に効いているのか」「副作用の有無」が分かりづらく

なるばかりか、体に思わぬ負担をかけてしまったり、場合によっては

薬に対して依存が形成されてしまうことがあります。

 

こうした治療になってしまい、体調に異変を感じてしまった場合には

迷わず医師に申し出るか、医師に治療方針を聞いてみましょう。

(※ 重症度によっては、やむを得ず多剤処方をしなければならない場合も

ありますので、自分の判断で減薬や止薬はせず医師に相談しましょう。)

 

また日頃から、自分の飲んでいる薬についての成分や効能について最低限

調べておくのも、自分の身体を守る武器になるでしょう。

心理学のプロ「カウンセラー」

どんなところにいるの?

カウンセラーは病院・クリニック・個人のカウンセリング事務所などで見つけられます。

また学校にはスクールカウンセラーが居たり、企業にもカウンセラーが居る場合があります。

ただやっかいな点が二つあります。

 

それはカウンセラーと一口に言っても、国家資格から民間資格まで資格が乱立していることです。

Wikipediaを見ると、お馴染みの「臨床心理士」から聞いたことのない資格まで様々です。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/日本の心理学に関する資格一覧

 

また、保険適応の有無の問題もあります。現行の法律で保険適応は指定を受けた医師・

歯科医(保険医)・薬剤師(保険薬局)の元でしか受けることができず、基本的に

カウンセリングは実費負担となります。

 

そもそもカウンセラーは公認心理師を除き国家資格ではないため、例え無資格者

であっても名乗ることができます。

 

では、カウンセリングとはそもそも何か。良いカウンセラーについて見ていきましょう。

カウンセリングって何をするの?

カウンセリングを行う上で最も大切なこととされるのが「傾聴」です。

傾聴とは、相談者(クライアント)の話を積極的に聞き、クライアントが持っている

問題の解決策を一緒に探す行為のことを言います。カウンセラーは傾聴の際には

クライアントの話を遮ったり、教え諭したり、説得するような行為をせず、

配慮や共感を持って話を聞きます。

 

その上でカウンセラーはクライアントの抱える問題を見つけ出し、様々な技法を

使って、問題を整理することを試みます。

 

具体的には相槌を打つ「受容」や、クライアントの発する重要なセンテンスを

反復する「繰り返し」、クライアントの感情を揺さぶったり回答を限定させる

”何故?、どうして?”などの侵襲的問いかけを避けて行われる「質問」、

クライアントに気づきを促させる話の「要約」、クライアントが発する感情への

同意と理解を示す「感情の反映」などがあり、これを専門的には基本技法と

呼びます。

 

また、基本技法のほかに積極的技法と呼ばれる手法もあり、クライアントの

意見や認知に対して反証する「対決」や、カウンセラーの個人的経験を明かす

「自己開示」、問題についての「解釈」が行われることもあります。

 

しかし、いずれの技法もクライアントの問題を治そうとするものではなく、

クライアント自身の気づきを支えることや問題解決能力を引き出すことが

重要とされており、言わばカウンセラーは治療者というよりも伴走者に近い

存在と言えるでしょう。

良いカウンセラーとは

ずばり、良いカウンセラーどんな人かと聞かれれば「傾聴の上手いカウンセラー」

であることに尽きるでしょう。

 

先ほども書いたように、カウンセリングは聞くことから始まるものです。始めに

クライアントの抱える問題に配慮や共感を持った聞く態度がなければ、単なる

意見のぶつかり合いになってしまい、問題の本質を探ることができません。

まずクライアントの問題に積極的に耳を傾けることで、カウンセラーとの間に

信頼関係が生まれ、自分の考えや認知と異なる提案を求められた時にクライアントは

それに同意することができるのです。

生活面の相談もできる「精神保健福祉士」

どんなところにいるの?

精神保健福祉士はPSWとも略され、医師と同様に病院やクリニックに居る

「ソーシャルワーカー」のイメージが強い人たちですが、その職域は様々です。

 

精神科病院に勤務し、患者さんたちの入退院の援助や日々の生活支援を

行う精神保健福祉士も居れば、障害者福祉施設(主なものに就労前の職業

訓練を行う「就労移行支援事業所」、障害者へ賃金や工賃を与えて就労の

機会を提供する「就労継続支援A型・B型事業所」、日常生活の相談に

乗ってくれる「相談支援事業所」、障害によって働くことが困難な障害者の

日中の活動をサポートする福祉施設である「地域活動支援センター」など

があります。)で働く精神保健福祉士、自治体や保健所、保護観察所などの

行政・司法機関で働く精神保健福祉士などがいます。

 

中でも、最も身近なのが病院で働く精神保健福祉士で、比較的大きな病院や

クリニックに通院していれば相談できる機会があります。相談の内容によっては

病院から各福祉施設への橋渡しも行ってくれることもあるでしょう。

 

また、障害者として障害者福祉施設を利用する機会があれば、必ずといって

いいほど接する機会がある人たちなので、ここでも相談の機会があります。

どんな相談ができるの?

医師が「医療のプロ」カウンセラーが「心理学のプロ」であるのに対して、

精神保健福祉士は「精神保健福祉制度のプロ」です。

 

精神障害者が受けることのできる福祉制度についてのアドバイスを受けたり

各支援機関との調整役をしてくれたり、福祉事業所を利用するにあたっての

支援計画書を作成してくれたり、その他メンタル疾患を抱えながら

生活する上での困りごと全般について相談に乗ってくれたりします。

 

特に「福祉制度」については幅広い知識を持っている人たちなので、例えば

  • 生活に困っているが、どのような支援を受けたら良いか
  • 就労することができないが、支援を受けながら働けないか
  • こういう福祉制度があるようだけど使い方がわからない
  • 様々な支援機関を利用しているので、相談の窓口になってほしい

など「生活での困りごと」とそれに対する「福祉的解決策」については

的確なアドバイスを貰えます。

自立支援医療の制度を使って医療費の自己負担を抑えよう

最後に

いかがでしたでしょうか?

メンタル疾患に対する医療・福祉制度は結構複雑で、患者さん側からすると

どんな支援者がいるのか、どんな制度があるのかは分かりずらいものです。

しかし、適切な支援者を見極めて相談する(自分の周りにジャンル別の「お助け

キャラ」を増やす)ことで、メンタル疾患で起こりうる様々な問題に対し

適切な助けを得ることができるのです。

 

・・あなたは決して一人ぼっちではありません。

 

次回は「就労支援員」「精神障害者雇用トータルサポーター」「社会保険労務士」

「電話相談員」についてまとめてみたいと思います。

 

それではまた!

 



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